デカルト
フランスの哲学者・数学者・自然科学者(1596–1650年)。トゥーレーヌ地方のラ・エーに生まれ、イエズス会の学院ラ・フレーシュで堅固なスコラ的教育を受けたが、後にその大部分を退けることになる。成人期を通じてヨーロッパ各地を遍歴する思想家として活動し、とりわけオランダで知的生涯の大半を過ごしたが、それはフランスの学問的検閲から離れて自らの思想を展開しうる自由と静けさを求めてのことであった。近代哲学の創始者、大陸合理論の父とされるデカルトは、『方法序説』(1637年)において根本的に新しい企図を提示した。すなわち、数学の演繹的確実性に着想を得た方法に従い、受け継がれてきたあらゆる知識を方法的かつ体系的な懐疑に付し、その後に絶対確実な基盤の上に再構築するという企図である。この企図は『省察』(1641年)において最も有名な定式化に至る。すなわち、感覚、夢、そして「欺く神」という思考実験によって外界の存在さえも次々に疑った末に、デカルトはただ一つの疑いえない確実性、すなわち思考する自己自身の存在に到達し、これを「我思う、ゆえに我あり」(コギト・エルゴ・スム)という定式に凝縮した。この疑いえない出発点から、彼は人間理性の信頼性の保証者としての神の存在を、そして最終的には物質世界の存在を再構築する。物質世界は、思惟実体(res cogitans)と延長実体(res extensa)との間の有名な二元論によって精神から根本的に区別されるが、この心身問題は今日なお心の哲学において議論を呼び続けている。数学においては、デカルトは彼の名を冠する座標系を通じて代数学と幾何学を初めて統合し、解析幾何学を創始した。これは歴史上最も実り多い数学的進歩の一つである。『人間論』において展開された、物理的宇宙および動物を魂なき自動機械とみなす機械論的構想は、17世紀の科学革命に決定的な影響を及ぼし、一方で彼の急進的な懐疑と理性的内省の方法は、その後の西洋哲学全体の進路を永遠に方向づけることとなった。
9 作品
- Discours de la methode (avec La Dioptrique, Les Meteores, La Geometrie)
- Le Monde (Traite de la Lumiere), avec Les Passions de l'Ame et La Geometrie
- Rules for the Direction of the Mind
- Selections from the Principles of Philosophy
- 省察
- 情念論
- 方法序説
- 方法序説 (ed. 2)
- 方法序説 (fr)